「こんな商品が作りたいから、こんな生地を作って欲しい!」
そんなクリエイターたちの声に一つ一つ応えるべく、
一から一緒にものづくりをしてくれるメーカーさんが、日本にはまだたくさん在るんです。
このルームウェアに使われている生地もそう。
この生地は、日本でも有数のメリヤス産地・和歌山で長く使われている、
「吊り編み機」という機械で生産されています。
何と、一番新しいものでも40年ほど前のもので、古いものでは「大正」と刻印されているものもあるのだとか。
つまり、現在主流となっている高速機ではなく、いわば一世代前の編み機ですね。
でも、だからこそ出来ることがあるのだそうです。
Pea Podでルームウェア企画が持ち上がった時、最初にイメージしたのは
「捨てられない着古したTシャツの、あの柔らかさ」でした。
そんな生地を探していて出会ったこの布は、
生地目はしっかりしているけれど、厚ぼったくない。
まるで空気を一緒に編み込んだかのように柔らかい。
だから、肌に優しく沿いながらも密着し過ぎず
肌と布の間には心地よい空気の層が出来ます。
そうなのです、表側はコットン・肌に触れる裏側はシルク
という二重構造の生地はたくさんありますが
この布では、それぞれの糸が主張し合ったり、突っ張ったりすることなく、
お互いを活かし合って、ふんわり・のびのび・生き生きしているように感じるのです。
その秘密が、この釣り編み機と、それを操る熟練した職人技にあるのですね。
工場長曰く「人が作った機械やからこそ、人が手を加えたり工夫を重ねて
様々なものが編めるんですわ。」とのこと。
(今は機械が機械を作る時代なのですよ、と付け加えつつ。)
しかしそれは、「こういうものを作るには…」
という逆算からのものづくりだからこそ生まれるのだと思います。
そして、その発想を支える環境が、この和歌山の地では長年培われてきました。
必要な材料も、編み機の設定も、それらを調整していく絶妙な手加減も。
糸の紡績から編み立て、加工、縫製…実に多くの生産に携わる人々の
長きに渡って培われた経験と勘、そしてたくさんの試行錯誤や工夫・創造性がそこにあります。
そんな日本が誇るものづくりの魂をこの一つのウェアに込めて、皆さんにお届けしたいと思っています。
◎シルクリブウォーマー付きルームウェア(シルクコットン製)
https://shop.peapod.jp/?mode=cate&cbid=2469423&csid=0