モノを作る上でどうしても出てしまうのが不良品。
いわゆるB品と言われるこれらの商品は、通常はどのような運命を辿るのでしょうか。
機械のちょっとした不具合だったり、その不具合に気づかなかったとか、型紙を取り違えてしまうというヒューマンエラーも時にはある。
人間だもの。
今でこそB品をB品として売ることも珍しくなくなりましたが、ブランドイメージに傷がつくことや値崩れを恐れて、そのまま廃棄されるものも少なくありません。
だから、ミスは起こりうるという前提で、これらのロス分を最初から組み込んで、価格というものは設定されます。
つまりロスは出ても出なくても、皆さんが支払う金額にはこれらが含まれているわけです。
もちろん、見込んだ分では収まらないほどのロスが出てしまうことだってありますが。
だけど小回りが利くのがPea Podのように小さなメーカーの利点だと考えれば、その都度、ワケありの「ワケ」を理解して良しとして下さる方に、その分を還元した価格で販売すればよいのではないか、と思うのです。
最初から不良ではない商品にその分を上乗せして販売せずとも。
これは長年、適正価格とは何か?を考え続けてきた中での想いでもあります。
そしてもう一つ、B品だからと言ってメチャ安で販売しなければならないのか?
それにも違和感があります。
なぜなら、そこにはすでに原材料が同じように使われていて、この場合でいうとお蚕さんの命を頂いているわけですから、出来上がりがB品だからといって無駄にしてよいとは思えません。
そして機械を動かして生地を作っている人も、縫製をしている方たちも、同じ時間とエネルギーを費やしています。
もちろん思い違いや失敗を重ねられると困るけれど、その仕事に対する対価をすべてゼロにしてよいとは思えません。
そしてまた、働くひとりの人間として…。
誰だって無理を強いられたり、失敗をすべて負わされたりすると、気力が失せますよね。
だけど、救われた…と感じられたら、次こそがんばろう!と工夫や改善に繋がることも。
生地メーカーさん、縫製工場さんの協力なしにPea Podの製品は作れません。
そして皆さんからも「この製品がないと困る!」と言ってもらえるメーカーでありたいと思います…