◎スタッフKのつぶやき
「大阪での出会いいろいろ」
10月1日~7日まで、大阪あべのハルカス《ナチュラルライフフェア》に出店しています。今回で3回目の出店です。
3回目ともなると、少しずつ大阪の方々にも「ピーポッド」を覚えていただけるようになりました。
2日目の朝のこと。
私、スタッフKが売り場に立っていると、白杖を持つ女性と、その手を引く男性のお客様が歩いてくるのが見えました。
男性は「ここは香りのものを売っているね」などと、目の不自由な女性にひとつひとつ売り場を説明していました。
そしてピーポッドの前に来て、レギンスを履いたトルソーの前で立ち止まり、
「これはシルクだって」と。
すぐにお声かけして、女性の手を取りながらリブはらまき付きレギンスの構造を実際に触って感じていただきました。
お話を伺うと、肌が弱く、湿疹に悩まれているとのこと。シャツのようなものはないかと聞かれて「ノースリーブツイスト襟」をご紹介し、手に取ってもらうと──
「これはとても気持ちいい、試着してみたい」と言ってくださいました。
しばらくして試着室のカーテンが開くと、ドルフィンブルーのツイスト襟を着た女性が。
その姿は本当にお似合いで、少し表情が和らいだように見えました。
「これは何色?」と尋ねられたので、
「きれいなブルーですよ。とてもお似合いです」とお伝えしました。
本当は「深い海のような色です」と言いたかった。けれど、その表現が彼女に伝わるか分からず、ためらいました。
言葉ひとつで相手を思いやることの難しさと、それでも心を通わせられる瞬間の尊さを感じました。
試着を終え、購入を決めてくださったその女性。
見た目やカタチや機能ではなく、着心地と肌ざわりで、いや、”心で感じて”くださったことにしばらくドキドキしていました。

そこから間もなく、一人の女性が通りかかり「シルク大好きなの!」と立ち止まってくれました。地下の仙台物産展で牛タン弁当を売っているの!
ちょうど休憩時間で、上で何やっているのか見にいらしたとのこと。
偶然シルク大好きな方が偶然私たちのブースの前を通って。催事ってこういう不思議なご縁が楽しいのですよね。
そしてリブはらまきレギンスをお買い上げになりました。
「これは絶対に気持ちいい!」とご試着もせずに即決。

その日は店長YONEと交代の日。
いろいろなエピソードを報告して、バトンタッチし帰路につきました。
そうだ、地下の仙台物産展(正確には宮城美食の旅)で牛タン弁当を買って帰ろう!
催事に一人で立っていると、なかなかお昼の休憩がとれず、朝食べたきりの腹ペコ状態。
人ごみの中をかき分けて牛タン弁当の店を探していると──
いたいた、先ほどのレギンスを買ってくださったあの女性が。
「あら! あんた! シルクの!」
まるで再会を喜ぶように、ちゃきちゃきの大阪弁で声をかけてくれました。
「今から東京に帰るんです」と伝えると、
「何! じゃあちょっと時間がずれたら、あのレギンス買えなかったの!?」と。
「いえいえ、今は社長と交代したので、またお時間あれば社長のシルク愛を聞いてあげてください」と言うと、
「いや! あたしはあんたからしか買わないよ!」と、力強く。
ほんの数分のご縁だったけれど、その言葉になんだか心がじんわり。
牛タン弁当を手にしながら、「買いに来てよかったなぁ」と思った出来事でした。

そして今回の大阪出張の大切な目的の一つ。
黒門市場「ニューダルニー」のカレーを買って帰ること。
前回の出張で、偶然見つけて手に取ったカレーのルー。ビニール袋にミチミチに入っている。
70年も続くそのおいしさに感動して、今回はみんなにお土産にしよう!とまとめ買い。
カレーのルー満載で重たくなったトランクをゴロゴロと引きずって帰りましたとさ。
今日も最後までお読みいただきありがとうございました!
