先日、お客様より「生地が伸びてしまったけれど、戻りますか?」このようなお問合せをいただきました。
また、皆さん平均で何年くらい履いているのかお知りになりたいとのこと。
こればかりは、生活スタイルや体格などにより本当に個人差がありますので、
「何年着られるか」というのは一言で申し上げるのはとても難しいのですが、その目安が2年前後かと思います。
私たちスタッフの場合は2~4枚を着まわして、トップスは3~4年、ショーツは2~3年と言ったところでしょうか。
お客様で、もっと長く上手に着て下さっている方もいらっしゃるようですが…。
私達のつくる商品は、ご存じの通り「ゴムを使わない」。
じゃあどうやって身体にフィットするように作っているか、というと商品により違いはありますが、
・シルクボディインナー ・シルク素肌インナー ・シルク素肌ショーツ ・シルクサニタリーショーツ
これらの商品は、シルク95%ポリウレタン5%のストレッチ性のある生地を使用しております。
5%のポリウレタンという弾性糸を均等に織り込むことで、縦にも横にも伸びるストレッチ性が生まれ、
それにより「ゴムを使わなくてもフィットする」着用感が実現できています。
しかしながらこのポリウレタンという弾性糸は、輪ゴムなどと同じく、経年劣化によりどうしても伸びや切れが生じてまいります。
電化製品のコードを束ねていた輪ゴムが、気づいたら切れていた、、というようなことがありますね。
あれと同じ現象です。
ポリウレタンの耐久性の目安が2年程度ですので、その糸が切れたり伸びたりし始めると、
全体的に伸びて大きくなってしまいます。
これがシルク100%になると、横には多少伸びますが縦には伸びないので、
身体に添うフィット感を作るためには、どうしてもウェストや足ぐりにゴムテープなどを使わなければなりません。
やはり肝心なウエスト部分などは、100%での実現が難しく、上記ストレッチシルクを使用しています。
トップスはまだしも、ショーツは伸びてしまうとどうしてもずれたりして難しいですね。
私たちスタッフも、伸びたショーツはズボン専用にするとか、
トップスの裾をインして布の摩擦で落ちないようにするとか(これは上級編)
色々工夫して何年も履いているのが現状です。
最後には切り刻んでウェスにしたりして活用してさよならしています。
また、パッド型に縫って布ライナーとしてリユースしている話なども聞いたことがあります。
以上、全く根本的な解決にならないお話で心苦しい限りですが、
お高いショーツ、出来るだけ長く履きたいですよね。
もしもまだ生地がしっかりしているのに、伸びだけが気になる場合、
次回はサイズを1サイズ大きめにしていただくのが良いかもしれません。
やはり、弾性糸にかかる負担が大きいと、二年を待たずに伸びたり切れたりすることがあります。
具体的に申し上げますと、
・少しサイズが小さめで、ずっと伸ばした状態で着用している
・洗濯機の回転で引っ張られる
・紫外線で弾性糸が劣化する
・ヘビーローテーションで着ている
などです。
以前、店長YONEの友人で、ピタっとしたフィット感が好きでいつもSサイズを履いていた方が、
1年たたずに伸びてしまうというので、Mサイズをおすすめしました。
そうすると、全然伸び感が気にならなくなったということでした。
大き過ぎないのであれば、1サイズアップはむしろ長持ちには有効かもしれません。
もしよろしければ、ぜひ「試着レンタルサービス」もご利用くださいね。
また、今秋には素肌インナーと素肌ショーツでLLサイズを生産する予定です。
ご要望が多かったLLサイズ、まずはカラー限定となりますが、
現在Lサイズをお召しで、サイズアップできない・・!という場合にはどうぞご利用くださいませ。
それでは、また何かございましたらいつでもお問い合わせください。
またのご来店を心よりお待ちしております。
店長YONE