店内改装|シルクインナーピーポッド

ピーポッドの実店舗は下北沢から徒歩10分、京王井の頭線「池ノ上」駅から徒歩2分、さらに小田急線「東北沢」駅から徒歩7分という立地にあります。

2年前、ここに店舗を構えることを決心した店長YONE。
スケルトンという状態でトイレがついているだけのこの「箱」を、店舗兼事務所に仕上げなければいけない。しかもあまりお金がない。
あんまりお金がないということは、自分たちで店づくりをするということだ。
しかも店長YONEは通常業務があるから、店づくりは当然スタッフKの仕事となる。

私スタッフK。
物心ついたときから「とりあえず作る」という習性をもつ。
例えば椅子が欲しい。せっかちな性格ゆえに「今すぐほしい」。
一番早く椅子を手に入れる手段として、それはamazonではなく自分で作るという選択肢が浮かぶ。

真夏の暑い日、壁のペンキ塗りからパーテーション作成、壁紙貼りetc…。
業者に頼んだのは床だけ。あとは全部手作り。

余談だけど、この作業中毎日滝のように汗をかくが、シルクインナーが素早く吸い取ってくれる。「やっぱシルクってすげぇ」と思った。いや体感した。

そうして出来上がった店舗。
まずこれを「シーズン1」としましょう。

来る人来る人に「素敵なお店~」と言われ、我ながらまずまずと思っているのだが、どこかに何かが引っかかる。
なんだろう。動線? 見た目?
「もっとこの棚の中が明るいといいな」とか、「奥の雑多とした事務所スペースが見えないほうがいいな」とか、「なんだかお店が空いているように見えないな」とか……。
こういうときは、店長YONEも大体同じことを考えている。

「よっしゃ、じゃあ壁作るか!」

下手に大工仕事ができるため、「いつやるの?」と聞かれたら「今でしょ!」と答える、せっかち君が発動する。
そうして壁を作ったのを「シーズン2」としましょう。

ちょっとしたアクセントにグレーの壁紙を使ったりしてよりおしゃれな店を目指す。
事務所スペースは完全に見えなくなり、白い壁が広がったことで店内も明るく見える。
レジ回りがまとまってすっきり。打合せスペースも区切られて落ち着く空間に。
引っ越し前の事務所から持ち歩いている格子状の大きな棚も映える。
いいじゃんいいじゃんと、もうこれ最終形だよねー
と、落ち着いたかのように見えたんです。

7月決算を迎え19期に突入したピーポッド。
今期の計画会議でのこと。
「もう少し実店舗の売り上げが伸びたらいいよねーー…」
この一言が始まりだったんです。

壁を作ったことで完全に事務所と店は分断され、お客様が入ってくると「ピンポーーン」と鳴るベルを買った。これが電子音でうるさい。
「いらっしゃいませーーーーーーー」と、事務所から小走りで店スペースへ。

これが実に気まずい空気を作り出すんです。
八百屋ならいい。暖簾をかき分けて顔を出し「お、いらっしゃい」
「あら、今日はカボチャが安いのね。あと、トマトもいただくわ。」

これがピーポッド、初見のお客様1枚8000円のショーツを手に取ってみている。
奥から走り出てくる店員。
「今日はこちらのショーツがお安いですよ」なんていう雰囲気じゃない。
奥からわざわざ出てくるっていうことは「何かご用ですか?」っていう雰囲気になっている。
レジ回りを整理整頓するふりをして、自分の立ち位置がないことに戸惑う。
お客様との間に生まれる微妙な距離と空気。

実店舗での売上を伸ばすためには、まずこの「微妙な距離と空気」を取り払う必要がある。
さらに、外から見ると誰もいない店舗。これが実に入りにくい。
誰か人がいると、また次の人が入ってくる。呼び寄せの法則。
見えるところでPC作業でもしていれば、なんとなく「やっている感」が出て店に入りやすくなるのでは…。

「よっしゃ壁を壊そう!」
「いつやるの?」
「今でしょ!!」

壁を壊して、棚も壊そう!
イノシシ年のせっかち君が発動。

壁の中央を大胆にくりぬき、導線を確保。
大きくて存在感のあった棚を思い切って分解し、カウンターを作ってそこでPC作業をすることに。

いやぁこれがぴったり。
長さも質感も存在感も、すべてがシンデレラフィット。
元棚だったこと本人も忘れていると思う。
「いや私はもともとカウンターですよ」という存在感。

余った棚板とチェストの幅がこれまたぴったり(笑)
まるで導かれているかのようにすべてのものが収まり、これはもう本当に最終形でしょ。
ということで「シーズン3」がはじまったわけです。

え?はじまった?
また次があるの?
はて、それは誰にもわからない。
進化を続けるピーポッド。
ぜひ遊びにいらしてくださいね!

今日も最後までお読みいただきありがとうございました。

ネパールで起きた災害に心を寄せ、被害に遭われた皆さまに心よりお見舞い申し上げます。遠く離れた場所からですが、一日も早い復旧を願っています。

この記事を書いた人

WEB・紙デザイン・パッケージ・漫画など、ピーポッドのデザイン周りすべてを担当。せっかちな性格で人生2倍速で生きている。2児の母。美学校造形基礎出身。魚座、B型、二黒土星、いのしし年。普段は妄想にふけっていますが、時々仕事のできる人が降りてきます。趣味:無心で料理すること

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