傷みにくい使用方法、洗濯方法を今一度うかがえたら有難いです。とても気に入っているのですが高価なので、なるべく長く着用したいと思っております。よろしくお願いいたします。

こんにちは、PeaPodの米倉です。
お洗濯のこと私なりにもう一度振り返ってまとめてみました。
少しでもご参考になりましたら幸いです。
「傷みにくい使用方法、洗濯方法を今一度うかがえたら」
とのことですが、まず、たくさんのお客様と長くお付き合いをさせていただく中で感じるのは、傷みやすさというのは、本当に個人差がある、ということです。
とはいえ一年ほどでかなり消耗する方もいれば、私たちも驚くほど長くご愛用くださっている方もいます。
(先日は、初代ボディインナーを17年以上着ているという方が見せに来てくださったことも!)
また一言で「傷みやすさ」と申しましても、
①縫い目がほころびてくる
②生地自体が薄くなってくる、肌ざわりが固くなる
③型崩れする、伸びてしまう
など様々な状態があり、要因もそれぞれのようですね。
大前提として「ヘビーローテンションせずに休ませる時間を設ける」ということは言えますが、まずは洗濯以外の要因について考えてみたいと思います。
例えば①、③については、サイズの選び方や普段の着脱時における所作の癖が大きいように思います。
着用時に強く伸ばすと、生地のストレッチ性に追いつかない縫い糸が切れたりしやすいですし、ストレッチ性そのものを出している弾性糸に負担がかかります。
以前にまだ子どもだった娘のショーツの履き方を見た時、あ~これは傷むのが早い訳だわ、と思ったことがあります。
娘は着心地に拘るあまり、納得いくまで上げたり下げたりする癖があり、
ショーツも強く引っ張って上げるのです。
特にショーツは一日に何度も上げ下げをするので、そのたびに強い力が加わると、やはり生地も傷みますよね。
このように、③はシルクの糸よりもこの弾性糸の寿命によるものですので、ある日突然だら~んと伸びた感じになったとしたら、それは弾性糸が切れてしまった状態です。
ですので、私たちがショーツのサイズについてご相談を受けた時は、上記の理由をお伝えし、大きめの方をお薦めすることが多いです。
ちなみに、この弾性糸の寿命の目安は2年くらいとお伝えしていますが、
履き方や扱い方のコツ、着用ローテンションの頻度によっても違いはありますので、長年着用している私たちスタッフの中には、5年、いやもっとかも…という者もおります。
そして②については、これまた違う理由として、体質や体調なども関わってくると感じています。
例えば、ティーンのお嬢さんにこのシルクインナーを着せているお母さん方が口を揃えて仰るのは、「娘のインナーだけすぐに生地が薄くなったり変色する」というもの。
これは明らかに、新陳代謝が活発な時期ゆえのものと感じます。
汗もたくさんかくし、汗に含まれる老廃物も私たち世代とは違うのでしょうね。
シルクはたんぱく質で出来ているので、アルカリが強いと繊維が痩せて生地が薄くなりますし、逆に酸が強い場合も同様です。
酸性の強い汗の場合は、酸性染料で染めているため、滲み出して他の衣類を汚染することもまれにあります。
また皮脂腺が活発で「背脂」的なものが多いと、滲みっぽくなったり汚れがとれにくくなったり。
そんな訳で、洗濯以外にもこのような事情が絡んできますが、とはいえ日々の洗濯の仕方で、どのようにすれば少しでも長持ちさせられるのか。
すでにご存じで実践されているかもしれませんが、もう一度まとめてみますね。
《洗い過ぎない》
シルクは、自浄作用と呼ばれる「汚れがつきにくく、吐き出そうとする力」が強い特性から、コットン等と同じような頻繁な洗濯は決して必要ではありません。
放湿性が高いため、雑菌が繁殖するヒマがありません。
これは防菌性と言われる特性で、臭いがしにくいのもそのおかげです。
つまり着物やスカーフなどをあまり洗わないのは、シルクだからそれが叶うということですね。
では実際に私はどのような頻度かといいますと、毎日洗うのはショーツと靴下くらい。
インナーはこの時期だと3~5日くらいは普通に着ますし、レギンスは1か月~シーズン単位でしょうか。
例えば汗ひとつとっても、
お腹の痛いときに出る“あぶら汗”、緊張したときにかく“冷や汗”など、
その日の体調や気候によって成分も違うはずですよね。
だから、脱いで洗濯かごに入れるかどうかは、その日の振り返り作業でもあります。
「着たから洗う」でも「汗をかいたから洗う」でもなく、
「本当に洗う必要があるかどうか?洗いたいか」ということを
自身の五感をフル稼働して、感覚で決める。
ぜひ皆さまにも、自分にも衣類にも、そして地球にもやさしいズボラ洗濯をおすすめします。
《洗濯機で洗う時は目の細かいネットを使用、弱水流で》
ネットを使ったり弱水流にするのは、「濡れた状態での摩擦を防ぐ」ため。
よく「髪が濡れたまま寝るとキューティクルが剥がれるから、必ず乾かしましょう」と言われますが、それは髪もまさしく同じくたんぱく質で出来ているからですね。
シルクも同じで、濡れたまま擦れると中の繊維が飛び出してきます。
ということは、いくら手洗いでもゴシゴシしてしまうと逆効果ということです。
手洗いの際はあくまでも「漬け置き」メインで、優しく押し洗いするようにしてください。
型崩れや伸びるのを防ぎたいレギンスなどは、ネットに入れたまま漬け置き⇒やさしく押し洗いとすすぎ⇒ネットごと脱水
という流れがおすすめです。
《日光に当てない》
シルクは紫外線で劣化します。
いくら丁寧な所作で着脱して洗濯に気を使っても、外干しで直射日光にあたると、全てが水の泡です。
私がまだシルクについて良く知らなかったとき、どうしてゴワゴワしてくるんだろう・・・と思っていたら、原因はそれでした。
他のものと一緒に洗っても、干すときだけはシルクだけ陰干しにしています。
●洗剤について
注意書きに「中性洗剤使用」とあるのは、前述の通りシルクがたんぱく質で出来ているから。
やはりアルカリが強いと、いきなり穴があくわけではありませんが、
少しずつ柔らかい毛羽が溶けて繊維が痩せてきたり、硬くなったりします。
但しシルクは髪や肌に最も近いということは、それらに使う浴用石鹸やシャンプーなどは大丈夫ということです。
洗濯石けんでもアルカリ剤の添加されていないものや、お風呂で浴用石けんでちゃちゃっと手洗いなさる分には問題ございません。
なお、PeaPodでは、シルクに使えて環境にも優しい洗剤を取り扱っています。
前述の背中の脂滲みなどにもおすすめの、シルクに使える漂白剤もあります。
以上が私の実体験を含めたシルクの取り扱いのコツとお洗濯について、です。
長々と思いつくままに書き連ねましたが、ご参考になりそうでしょうか。
またぜひ、何かありましたらお気軽にお問い合わせくださいね。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。


